2017年2月17日金曜日

アラスカ大学の教授を迎えての凍結深土学習

12月の中旬に、宮城大学の原田鉱一郎先生が来校し、凍結深土を計測する検知器を設置してくださいました。



本校の児童は毎日、気温と雪の深さと凍結した土の深さを記録しました。

 
 
雪が多いせいか(70㎝ほど)、凍結の深さは7~8㎝で推移しています。
 
 
この日、アラスカ大学フェアバンクス校の吉川謙二教授が来校してくださいました。
吉川先生は日本に1週間しか滞在しないうちの1日を本校に使ってくださいました。
 
吉川先生は1月31日に放映された『世界の日本人妻は見た』という番組に出演してます。
スタッフが、アラスカに取材に入った際、日本人に会えなくてあきめそうになったとき、偶然日本食材を売っている店に吉川先生がニラを買いにきたときに取材を受けました。
その後、スタッフと一緒に別荘に移動して、移動用に飼育、調教しているトナカイや、オーロラ、広大な雪原の中の家、露天風呂などが紹介されました。
強烈な寒さを印象づけるコーナーでした。
 
ご覧になった方もいるかもしれません。
 
You Yubeで見られるようです。
 
 
その方が来てくださいました。
 

世界の局地に行って調査をしているので、話がグローバルです。
氷点下50度の中をスノーモービルで7000キロも移動して調査を続けたというのですから、その意志の強さと強靱な体、周到な準備には驚かされます。
キリマンジャロの頂上や、南極まで行って調査しているのです。


もちろん原田先生も日本の調査について教えてくださいます。
北海道は32地点。
根室管内では以前に厚床小学校でも実施していましたが、今は俵橋小学校だけのようです。



 
赤い点が、観測地点です。
世界に約500地点あります。
世界的な調査に協力していることがわかります。
 
 
今回の吉川先生のお話はなんと宇宙まで飛びました。
水星にも凍土があったことや月の気温と土の温度の関係など、次々と話が広がりました。
 
 
お話の最後に、ご自宅のトナカイの映像を見せてくださいました。
サンタクロースのようでした。
 



 
勉強の後、アラスカの動物について質問する1年生。
この積極性が素晴らしい!
オオカミ、ビーバー、グリズリー、シロクマ、ムースなどがいることを教えてもらいました。
 

 
 
給食も1年生から4年生までと一緒に食べました。
吉川先生が、
「家で牛を飼っている人?」
と聞くと、ほとんどの子の手が上がり、そのことに驚いていました。
 

 
氷点下50度でお湯を振りまいたら一瞬で霧状になる動画や、シャボン玉を作ったら凍る映像を見せてくれました。
子ども達は興味津々で食い入るように見ていました。
 
様々な方から教えてもらうことによって、視野が広がります。
 
今回は世界を勉強し、宇宙の話まで聞きました。
 
貴重な経験になったと思います。
 
 
 
北海道新聞、釧路新聞にも紹介されました。
2月11日付けです。
 

 
学習内容は本校の児童だけではもったいない気がしました。
来年は他校にも呼びかけようかな。
 
 
吉川先生、原田先生、ありがとうございました。