本校はこれまでの研修の成果を『俵っ子の学び』という学習過程にまとめています。
単元全体の学習の仕方と、一時間の学習の仕方が例示されています。
「つかみタイム」では、まず「めあて・ゴール」を確認します。
学習の目標です。
次に「見通す」ことをします。
学習計画を先生と一緒に作ります。
さらに「かかわる」という活動があります。
これはめあてやゴールと自分、または自分達を関わらせて、ゴールの姿を明確にするのです。
例えば、俵っ子集会で劇にして表現する。
自分の得意な〇〇を使って発表する。
などです。
こうすると日常の学習の「振り返り」が活きてきます。
足りないと思えば家庭学習で補うことも自然と出てきます。
今回の授業も「俵っ子の学び」を重視した学習です。
国語の勉強でした。
4年生は落語『ぞろぞろ』。
最終的には「みんなを招待して、『ぞろぞろ』のおもしろさが伝わるように落語発表会をしよう」が目標です。
この日は「読み方や動きなどを考えながら、発表会の練習をしよう」がめあてでした。
3年生は「のらねこ」。
「『のらねことリョウのかいねこが出会ったら・・・』の物語を全校のみんなに発表しよう。」が目標です。
この日は「のらねことリョウのかいねこが出会ったら・・・という物語を二人で協力して作ろう」がめあてでした。
登場人物の分担して気持ちを込めて音読する3年生。 |
二人で意見を言い合いながら物語を作ります。 |
横のホワイトボードには子ども達が立てた計画が貼ってあります。
日々の学習のめあては、これを黒板に貼ればよいシステムです。
人物の特徴もしっかりと勉強して明らかにしました。
4年生は授業の後半、自分達でリハーサルをやることにしました。
座布団に座って、自分達なりの落語に挑戦します。
主体的に学ぶ姿が見られました。
もっと工夫した方がいいところはどこかな?
友達と見合いながらアドバイスし合って、自分の目指す落語に近づけます。
「対話的な学習」と言えるでしょうか。
理想の姿をわかっていても、実際にはなかなかできないものです。
だから練習が必要です。
学習を通してそれを自覚すると自然に家庭学習とつながりができます。
「学ぶ意欲をもち、主体的に学習に取り組む子供の育成」という研究テーマに近づいています。
放課後に先生方が集まって、授業の反省や改善点を出し合いました。
また、他の学級でも取り組めることは何かを話し合いました。
先生方の真剣に学ぶ姿も素晴らしいです。
子供も先生も学び続ける学校です。