さて、中学年で性に関する学習をしました。
養護教諭が教壇に立っての授業でした。
まずは前時のふりかえりとして思春期に現れる見た目の変化について確認します。
子供たちは積極的に手を挙げ、覚えていることを発言しました。
今回の授業は思春期に起こる「体の内側の変化」と「心の変化」について勉強しました。
「そろそろ大人になる準備をしてください」という信号を送るホルモンが脳から出され、男の子は精巣に、女の子は卵巣に信号が送られるということが伝えられます。
「ホルモンって色があるの?」
という素朴な疑問や
「こういう仕組みだったんだ!」
という声があがっていました。
続いて男の子は精通が、女の子は初経がおこることを学びました。
体の変化に対して、ふざけることなく真剣に話を聞いています。
家で教えてもらっている子もいるようで、うなずきながら聞いている子もいます。
「体の内側の変化の仕方を聞いて、もし自分に変化が起こったときどんな気持ちになりそうですか?」
と養護教諭が問いました。
「不安かもしれない」
「ちょっと嬉しいかも」
子供からは様々な声があがります。
「いったいいつ頃こういった体の変化が現れるのか気になりませんか?」
と問うと
「知りたい!」
と大きな声があがりました。
教科書に載っているグラフを見ます。
中学生くらいが多いけど、自分と同じ年齢でも変化している人がいることに気づきます。
変化するタイミングは人それぞれで、成長の速度によってはみんなにいつ変化が訪れてもおかしくないと伝えられました。
「もし、何も知らない状態だったらと考えてみてください。
突然、下着に血などがついていたら病気じゃないかと不安になりませんか?」
「絶対に焦ります」
「死んじゃうかもって思ってしまいます」
と素直な意見が次々にあがりました。
体の変化を学ぶことの大切さを実感するとともに、今後の成長に対する安心感に繋がりました。
また、体だけでなく心の変化も現れることも勉強しました。
教科書の例を見ながら、同じような経験がないか聞いていきます。
「異性が気になって目で追ってしまう」
「からかわれて異性に冷たくしてしまう」
児童からはまったくないとの回答でした。
養護教諭からは、今なくても今後こういった気持ちになることがあるということや
心の変化があることは素晴らしいことだけれど、行きすぎた行動(冷たくしすぎる、いじわるをしてしまうなど相手のことを考えない行動)には気をつけていこうねと伝えられました。
ここで児童の感想を紹介します。
・これからの体の変化がどのようなものかわかったから、
このようなことが起こっても、心配しないでいいんだと思いました。
いろいろ新しいことを知れて本当に良い勉強になったと思う。
月経がくることがわかったのが知れて安心した。
・女の子と男の子が大きくなると起きる事がわかった。
私が月経になったら、お母さんとかに知らせたい。
私にはいつ月経が起きるかなと思った。
児童一人一人が真剣に授業を受けていました。
今回勉強したことが今後自分に起こるんだという意識を持ってもらえたと思います。
また、「心や体の変化にとまどったりした時は一人で抱え込まず相談してくださいね。みんなの成長はお家の人にとっても先生にとっても、とっても嬉しいことですよ」
と伝えた時の児童の顔はとってもよい笑顔でした。
これからも児童の成長を見守っていきたいと思います。