本校はNIE(新聞を教育の中で活用する)実践校として新聞教育を進めています。
昨年度は「取材の仕方」「スクラップ新聞」を学び、それが日常の教育活動に反映されました。
今年は新たに「まわし読み新聞」の作り方を学び、さらに幅広い活動ができるようにしたいと思いました。
学校まで走って来校した本間欽也氏。 北海道マラソンでは視覚障がい者の伴走をしたマラソンランナー。 |
全校児童を縦割りで4つの班に分けました。
そこに全教職員が入って、一緒に活動することにしました。
まずは作り方の説明を聞きます。
しっかり聞けているかな?
そして気に入った記事を2,3つ選びます。
みんな真剣に読みます。
次に切り取ります。
普段からスクラップをしているので、
「記事を選んで切るのがとても早いです!」
と本間さんから褒められました。
切り取った後に、順番で選んだ記事について班の人に説明しました。
この学習の良いところは、全員が発表することと、しっかり聞く場面があるところです。
しっかり聞かないと、まわし読み新聞は作れません。
1年生も説明します。 |
4年生も説明します。 |
担任の先生も説明します。 |
養護教諭も説明します。 |
事務官も説明します。 |
選んだ記事を台紙に貼り付けて新聞を作ります。
レイアウトを考え、トップ記事はどれにするか、吹き出しには何を書くかなどいろいろと話し合いながら作業します。
学年を超えて、みんなで話し合って一つの作品を作ります。
新聞記者の取材に答える6年生 |
いよいよ発表です。
自分達の新聞についてみんなの前で紹介します。
話し合ったことや、みんなに伝えたいこと、作ってみての感想などを入れて3分ほどで発表しました。
原稿を作る時間がまったくなかったので、大丈夫かなと心配しましたが、代表の子が堂々と発表しました。
表だけでは足りなくて、裏にも作りました。
本間さんも、毎日まわし読み新聞を作成しているのだそうです。
また、パラリンピックの記事を取り上げた班の記事を見ての感想を伝えてくださいました。
時間が余ったので質問コーナーを設けました。
「何か質問ある人?」と先生が呼びかけると、さっと手が挙がりました。
川崎の子供たちが来たときにも感じましたが、子どもに積極性が出てきました。
「新聞の作り方のコツは何ですか?」
と3年生。
「今度、僕たちは町長さんに取材しに行きます。その時に気をつけることは何ですか?」
「町長さんの取材をもとに新聞にしようとしていますが、作るときに気をつけることは何ですか?」
と6年生。
「天気予報はどうやって調べているのですか?」
「新聞ってどうやって作るのですか?」
と1年生。
「四コマ漫画はなぜ左上なのですか?」
と4年生。
本間さんは一つ一つ丁寧に優しく教えてくださいました。
また、自分から進んで手を挙げて質問する姿勢が素晴らしいと感じました。
さらに「今日の学習の感想を発表できる人?」と呼びかけると3人が立ち上がって発表しました。
指名されずに自ら発表する姿を見て、先生方も子どもの成長を実感しました。
最後に作品を持って写真に収まる子供たち。
学年の枠を超えて、真剣に学び合う姿はとても良かったと思いました。
また、本間さんも本校のNIEの実践を高く評価してくださいました。
NIEを通して積極性、主体性、自尊感情が高まっている感じがします。
新聞を活用して育つ学校です。