2016年11月1日火曜日

うさぎの赤ちゃん

9月の末にウサギを二羽お借りしてきました。
低学年の生活科の一環でお借りしてきましたが、全校児童の注目の的。
休み時間のたびに集まって観察しています。



満月に近づくころから、メスのうさぎ(ミルク)の動きに変化が出てきました。




それまで家として使っていた段ボールにわらを運び込むのです。
さらに自分の毛をむしっています。

もしかして、出産するのかなと思いました。

17日の朝、ミルクがぐったりして、オスのチョコが労わっていました。

出産したかどうかは、わかりません。

藁のなかに産んだかもしれませんが、確認できないのです。




ミルクもチョコも子育てをしているようには見えません。

いつも段ボールの外で動き回っているからです。

出産はなかったんだと思い、掃除をしたところ段ボールの中から小さくて白いものが出てきました。



掃除中の子供たちも、急いで終わらせて集まってきました。

まず出てきたのは、2つの動かない小さな白い赤ちゃんでした。

母親が舌で舐めますが、もう息絶えているのは明らかでした。

先生方も子供たちのその様子をじっと見つめていました。

「お墓作ろう。」
教頭先生が小さな箱を用意してくれました。
その中に藁を入れて、2つの命を丁寧に入れ、低学年の子がお墓を作りました。



段ボールの藁の奥に何か動くものに気づいた子がいました。
「あっ、生きてる赤ちゃんがいる!」
「本当だ、2羽いるみたいだ!」
ゆっくりと藁をどけてみると、本当に2つの生きた命がそこに存在していました。




子どもたちは、うさぎを飼っていたことのあるおばあちゃんの話を伝えます。
「うさぎの赤ちゃんを抱っこしたり、触ったりすると育児放棄するから、触ったり騒いだりしたらダメってばあちゃんが言ってた。」
「静かに見守ろうよ。」
「触らないでね!」
そんな言葉が飛び交いました。
そして、低学年の子は玄関の戸にこんな紙を貼りました。



子供たちの興味はつきません。
毎日、何度も見に来ます。
静かにルールを守って見ています。



生後6日目のウサギの赤ちゃん。
部屋の掃除の時に撮影しました。


両方とも白いですが、耳と鼻が少し黒と、ピンクの違いがあります。
ほとんど寝ています。
母親が授乳したり、保温する様子がないので大丈夫かなと心配になりますが、順調に大きくなっています。


12日目。
段ボールの中でカリカリと音がするようになりました。
まだ、目は開いていませんが、動きが出てきました。
子どもたちは「毛が生えてきたね」と変化に気づいていました。


寒いからなのでしょうか。
いつも2羽はくっついています。


癒されますね。

また、報告します。